WE ARE ONE COMMUNITY

画期的な新製品やうっとりするほど美しいヘアスタイル。
そんなすばらしい発想の舞台裏にはいつも、
ほとばしるような情熱を抱えた
クリエイティブな人々の姿があります。

EXPART TALK #1

HESTER WERNERT-RIJN

HAIRDRESSER AND STYLIST IN AMSTERDAM

美容師兼グローバルクリエイティブアドボケイト/
へスター・ヴェルナート=レイン

I BELIEVE THAT EACH AND EVERY PERSON IS UNIQUE IN THEIR OWN SPECIAL WAY.

人は誰もが、ありのままの姿が、ユニークで、特別

アムステルダムで、背中の下まで届く、金のハイライトの入った、流れるようなブリュネットに、フィッシャーマンズキャップ、そして大胆な赤の口紅をまとった女性をみかけたら、それはきっとヘスター・ヴェルナート=レイン。オーセンティック ビューティ コンセプトのグローバルクリエイティブアドボケーターであるヘスターは、Mogeenサロン、Mogeenヘアスクールの創立者であり、世界中のファッションの現場に引っ張りだこの人気スタイリスト。オーセンティック ビューティ コンセプトのフィロソフィーを吹き込みながら、ユニークで幅広いスタイルを提供するヘスターに、「オーセンティックビューティ」の神髄を聞きました。

あなたにとってオーセンティックとは?

“Perfectly imperfect(完璧に不完全)”であること。誰もがその人らしくいること。その人が好きなものを着て、自分のありのままの美しさを表現することだと思います。たとえば、ほくろやそばかすを強調したり、天然のカールをそのままにしたり。完璧な不完全さは、私が手がけるヘアスタイルでも大切にしているコンセプトで、表面的ではない、内面から美しさを引き立てるものだと思っています。私は人は誰もが、ありままの姿がユニークで、特別だと考えています。オーセンティックであることは、完璧ではないことを受け入れ、自分たちらしくいることを誇りに思い、それによって流布された美しさの基準に惑わされないということ。少しロックンロール的ですね。自分や、自分の人生に起こることすべてを愛するということですから…。

オーセンティックビューティは近年、
どのように発展してきたのでしょうか?

オーセンティックビューティは個性的で、唯一無二でありたいと願う新しい世代の間で発展してきました。彼らはメインストリームの一部となることに興味がないのですが、同時に、メインストリーム自体も進化してきました。そして今では以前よりはるかに多様な美しさが受け入れられています。

オーセンティック ビューティ コンセプトは、
現代のライフスタイルに
どのようにマッチするのでしょうか?

毎日がすさまじい速さで過ぎ去っていく現代では、リラックスする時間、自分に向き合い、自分のためだけに費やせる時間を欲しています。オーセンティック ビューティ コンセプトでは、ありのままの自分にフォーカスし、その瞬間を堪能するための、マインドフルな儀式のようなトリートメントだと言えます。リラックスし、リセットし、心も体も軽くしていくー。オーセンティック ビューティ コンセプトはシンプルでありながら、パワフルに生きようという人にこそマッチするのだと思います。オーセンティックであり、ありのままの自分を心地いいと感じたい人におすすめですね。

あなたにとってマインドフルネスとは?

マインドフルであるということは、自分が求めているものと調和しているということです。マインドフルネスとは、リラクゼーションそしてストレスの解放です。私には5歳の娘と1歳の双子の息子たちがいるので、私自身が自分のサロンでシャンプーをしてもらう時間は、とても貴重です。しばしの間、身の周りで起こっていることすべてを止めることができれば、本当の意味の「自分の時間」になりますね。

どうしたらオーセンティックヘアが
得られるでしょうか?

オーセンティックヘアを創るには、自然な髪の流れを意識して、あまりたくさんの製品を使い過ぎないことです。もちろん少しは必要です。製品に何が含まれているかを理解することと、髪質を見極めるスキルも必要ですね。私はひとりひとりが持ち合わせている髪の本来の美しさに着目し、エフォートレスに見える髪へと導きたいと思っています。私にとっては、それこそがオーセンティックヘアです。

あなたにとってオランダ流
オーセンティックスタイルとは何ですか?

とてもリラックスしたスタイルです。オランダでは、たくさんの文化が共存しているので、きっと皆さんがイメージする、「ブロンドヘアに、木靴、青のドレス…」とは違うと思います。髪はナチュラル、エフォートレス、クリーン。それが今の時代を象徴する、洗練されたオランダ流オーセンティックスタイルだと感じます。

美容師としての
自分の個性はどこにあると感じていますか?

髪が美しく見えるようにしつつ、不完全な部分も残すのが私のスタイルです。それによって深みが出て、見ていてより印象に残るようなスタイルになります。私の作品には、パーフェクトなようで、どこかに不完全なところがあるはずです。欠点を隠すのではなく、オーセンティックに保っているのです。

オーセンティック ビューティ コンセプトの
フリーフロム処方、ヴィーガン処方は、
どのように髪に影響を与えるのでしょうか?

製品を使うと、髪が今まで全く違うと気づくでしょう。本来の髪のコンディションが底上げされるので、エフォートレス、ラフなスタイルが実現できるのです。シリコーンを使っていないので、とってつけたような艶や滑るような感触がなく、まさにオーセンティックな手触りが楽しめます。ほんとに、私が目指すヘアスタイルを実現するには欠かせないものです。

EXPART TALK #2

ADAM GARLAND

SESSION STYLIST IN LONDON

ロンドン在住のセッションスタイリスト/アダム・ガーランド

IT'S BEEN FANTASTIC TO WORK WITH THE PRODUCTS.THEY ALLOW ME TO CREATE THAT UNDONE LOOK WHICH IS VERY MUCH MY AESTHETIC

オーセンティック ビューティ コンセプトの製品を使ってワークするのが好きです。私の目指す無造作なニュアンスを実現するのにぴったりなんです。

サマーセット海岸にある小さな海辺の町で育ち、今はそこから電車で2時間程度のロンドンで暮らしているアダム・ガーランド。ヘアメイクや美容、あるいはファッションの世界のことなどほとんど知らずに育った14歳の彼が最初に選んだ仕事先が、故郷にある一軒の美容室でした。そしてそれから20年以上が経った今もヘアメイクに変わらぬ情熱を持ち続けています。アダムの仕事に対する愛情は、自ら「ときとして過剰なほど」と評するくらいー。アダムは、『Elle』、『Harper’s Bazaar』、『L’Officiel』、『Vogue』をはじめとして数えないメディアで起用され、世界中のキャットウォークやレッドカーペットを歩くモデルやセレブリティのスタイリングを担当し、見事なへアタイリングを次々に生み出してきました。インタビューでアダムは、Authentic Beauty Movementに参加した理由、自らのインスピレーションの源、そしてオーセンティック ビューティ コンセプトへの想いを語ってくれました。

プロフェッショナルとして仕事をする上で、
どんなことからインスピレーションを
得ていますか?

昨日、昼食をとるために外を歩いていたとき、ある店で髪の表現が素晴らしい彫像を見つけました。思わず目を奪われ、立ち止まって写真を撮らずにはいられませんでした。こんな風にいつでも、どんな場所にいてもインスピレーションは得られます。常にオープンな気持ちでいることが大切です。仕事の面で刺激を与えてくれた人、今も与え続けてくれている人と言えば、私の大切なメンターのひとりであるメイクアップアーティストのラン・グレアリスをはじめ、たくさんの名前を挙げることができます。この人たちが仕事の中で私を導き、応援してくれました。ありのままの私を見て、支えてくれたのです。それはまさしくオーセンティックなやり方でした。

あなたにとってピュアな美しさとは?

ありきたりな言い方かもしれませんが、美しさとは幸せであることだと思います。生き生きと過ごし、一日を楽しみ、物事を前向きに捉えること。美容やファッションの世界で何より重要なのは、何かに惑わされることなく、自分の心の健康やマインドフルネスを意識し続けられることだと思います。そういうエネルギー、そういう人々にいつも囲まれていたいと思っています。

仕事の中では、どのように
ピュアな美しさを見つけていますか?

女性の見た目を美しくすると同時に、その方に最高の気分を味わってもらいたいといつも考えています。そのことをいちばん大切にしています。ありのままを活かしたい、必要以上に複雑にしたくないと思うのです。だから現場では自信をもってこう言います。「そんなに変えなくていい。彼女は素晴らしいじゃないか。こことここに少しだけ手を加えて。彼女の本来の美しさを台無しにしてはいけない」

それが「ノーフィルター」の姿勢に
つながるのでしょうか?

写真の加工テクニックはひと通り使い尽くされて、今は元に戻りつつあります。Instagramを始めた頃、15分ほどかけて写真を修整したりフィルターをかけたりすることに後ろめたさを感じていました。有名人と仕事をすることがありますが、彼らの仕事に対する向き合い方にたびたび気づかされます。その姿勢は、修整を最小限にとどめ、見た目の完璧さにこだわらないというもので、新鮮な印象を受けます。誰もが時計の針を少しだけ戻して原点に帰ろうとしているのだと思います。

「美しさにルールはない」という言葉を
どう解釈しますか?

美しさという言葉が今よりずっと狭い意味で使われていた過去を振り返ると、美の基準がいかに柔軟になってきたかがわかると思います。20世紀は美に対する一般的な考え方が10年ごとに変化した時代でした。そして60年代から90年代にかけての美の定義はすべて今に引き継がれています。今でもそうした美の基準が用いられていることは確かですが、私たちはもっと自由に、その人らしいやり方で自らを表現できる時代に生きています。私はひとりのアーティストとして、過去のさまざまなものから発想を得て、それらを組み合わせ、ひねりを加えることが好きです。これからは、多様な前例を参考にしながらも、それに縛られることなく仕事ができるエキサイティングな時代になるでしょう。ルールのない世界では、好きなものを何でも取り入れて自分だけのスタイルをつくることができるのですから。

Authentic Beauty Movement には
どんな関わり方をしていますか?

製品について語るだけではなく、ムーブメントを起こすという考え方が素晴らしいと思います。オーセンティック ビューティ コンセプトに関わることは、このムーブメントに参加するということでもあります。対話を求める人に大きな力を与える動きだと思いますし、私自身はこのムーブメントのマインドフルな側面がとても気に入っています。これは瞑想やポジティブシンキングの習慣を通じて、私が毎日実践していることでもあります。表に現れる物事に注目しがちなこの世界にあって、大切なのは心の健やかさに意識を向けること、外面を気にし過ぎず、内面に深く考えを巡らすことだと思います。それが真にオーセンティックであるということだと思うのです。

オーセンティック ビューティ コンセプトに
対する
特別な想いの原点は
どこにあるのでしょう?

サロンで行っているトリートメントを、私たちは「メメント(思い出)」と呼んでいます。シャンプーやスタイリングといったサービスを超えたところにある、体験そのものをそう呼んでいるのです。お客様にはアイマスクとイヤープラグをご用意しています。心地よい音楽をお聴きいただくことも、ノイズキャンセリング機能をお使いいただくことも可能です。最高のサロン体験はこうして始まります。体験の最後の瞬間まで、私たちのおもてなしの心は変わりません。訪れる方々を最初から夢中にさせるこのやり方によって、お客様の輪が地域に広がりつつあり、これからの発展が楽しみです。

オーセンティック ビューティ コンセプトを
使った印象はどうですか?

とにかく使い心地が素晴らしいです。そのおかげで、私の目指す、無造作なニュアンスを実現できます。髪を美しく保ってくれる一方で軽やかで扱いやすくもしてくれる製品は、レイヤーヘアをつくるのに最適です。スタイリストの仕事では、現場で手早く次々にアレンジを変えていかなければなりません。そんな要求に応えてくれる製品に本当に満足しています。

スタイリストとしての
自分の個性は何だと思いますか?

一緒に働く人やメンター、仕事上の先輩たちによく言われるのは、私には独特の持ち味があるということです。顔の産毛をそのままにしたり、少し動きのあるポニーテールにしてみたり、ヘアケア製品の使い方に特徴があったりということかもしれません。本当に恐縮してしまうのですが、気づいてくれる人がいるのはとてもうれしい。私はお客様一人ひとりに向き合い、人とのつながりを大切にしています。お客様に問いかけるのも好きです。相手に居心地がよいと感じてもらうことで、クリエイティブに作業する際に必要な自由な考えと適度なコントロールを手にすることができます。それは本当に大切なことだと思っています。